目 次
誤解してない?FXのレバレッジなし安全神話に根拠無し
FXの安全なレバレッジが知りたい。
レバレッジは危険?
ハイレバレッジはリスクが高いの?
と、このような不安をお持ちのトレーダーは少なくないようです。
ネットを見るとレバレッジは安全でないと書いている記事が多く、そのせいでレバレッジ=危険といった誤った情報を信じてしまうFX初心者の方はたくさんいます。
レバレッジの仕組みを理解すれば自然とレバレッジに対するイメージが変わると思います。
FXは安全でないという主張をしているサイトは何の根拠も述べません。実はFXのことをよくわかっていないのです。
今回はレバレッジの仕組みを解説しながら、レバレッジがどれだけFXにとって大切か、実際にFXをしているトレーダーではないとわからないことを書いていきます。
レバレッジを安全に利用したい方は参考にどうぞ。
レバレッジなしはリスクなし?そんなわけない
レバレッジなしだとリスクはない。どうしてそのようなことが言い切れるのでしょう。これからそれが嘘であると証明していきたいと思います。
レバレッジなしが安全には明確な根拠がない
FXのレバレッジはなし(つまりレバレッジ1倍)がもっとも安全圏であると主張するサイトがあります。
ですが安全である根拠は何も述べずダラダラと関係のない話が続きます。実はどこかの本やサイトで拾い読みしたことを述べているに過ぎないのです。
レバレッジは「てこの原理」とも言われ、資金の何倍ものお金を運用できる仕組み。と、まあここまではどこのサイトでも説明していますし、FXの入門本を買えばどの本にでも書いています。
ですが本当にきちんとしたレバレッジの説明をするサイトや本はそう多くありません。
レバレッジを高くしない方が安全という主張として次のような例を挙げる人たちが多いです。
【ドル/円取引】 ※便宜上1ドル100円のレートとする
レバレッジ | 取引通貨量 | 1円の値動きでの損益 |
---|---|---|
なし | 10,000通貨 | 10,000円 |
10倍 | 100,000通貨 | 100,000円 |
上記の例でいうとレバレッジなしだと1円の値動きでの損益は10000円、10倍だと100000円となります。リターンが大きくなった分損失でのリスクも大きくなります。
この説明を受けると確かに、レバレッジ=ハイリスクハイリターン。下手にレバレッジをかけ過ぎてはいけないと感じます。
ですがここには重要な説明が抜け落ちています。レバレッジだけでなく取引通貨量も大きくなっています。
当たり前ですが損益の大きさは「取引通貨量×変動したレート」となります。
つまり、取引通貨量を変えなければレバレッジをいくらにしたところで損益に変わりはありません。
つまりリスクマネジメントとして本当に重要なのは、レバレッジでなく取引通貨量なのです。
ちゃんと理解していればレバレッジが高い方が安全
ここまででレバレッジによってリスクが高くなることはないということが理解できたと思います。
次にきちんと説明しておきたいのは取引通貨量(ポジション)を全く同じ条件にした場合レバレッジが高い方が安全だということです。
なぜなら「ロスカットになりにくい」からです。
ロスカットというのは、口座残高がマイナスにならないようにある一定の基準で強制的にトレードを終わらせて決済してしまうロスカットという仕組みが存在します。
マイナスにならないように強制的にトレードを終わらせてくれるので、トレーダーにとってありがたいと思った方もいると思いますがそんなことはありません。
これから利益を出せる可能性があるにも関わらず、取引が終わってしまうからです。
なぜレバレッジが高いとロスカットになりにくく安全なのでしょう。
これは次の例をみていくとわかりやすいと思います。
所持金:100万円
損失額:50万円
レバレッジ | 証拠金維持率 |
---|---|
なし | 50% |
10倍 | 500% |
100倍 | 5000% |
レバレッジなしのケースだと、証拠金維持率60%でロスカットルールである場合、この時点で決済されてしまいます。
しかしレバレッジ10倍の場合だと500%であるため、あと440,000円の含み損が出た時点でロスカットとなります。
100倍だとどうでしょう。あと494,000円でロスカットとなります。
もちろんここまで下がり続けるまで放置するのはよくないです。ですがこれだけの含み損を許容できるならそうそうロスカットされることもありません。
ここまででハイレバレッジこそ安全であるという理屈はある程度ご理解頂けたと思います。
ロスカットはFX初心者に多い失敗です。できるだけならないように、レバレッジに気を付けてトレードするようにしましょう。
ではレバレッジは重要ではないと言いました。みなさんは重要な方である、取引通貨量についてもっと知りたいのではないでしょうか。
FX初心者が気にするべき取引通貨量について
レバレッジは高めでも構わないが、取引通貨量はどうすればいいのかという疑問について考えていきます。
オススメは2つあります。
1つは少額トレード、2つ目は安定できる資金で行うこと。
それぞれ解説していきます。
ハイレバ×少額トレードはリスクがなし
高いレバレッジのメリットは先ほど書いた通りです。ハイレバレッジは少額取引のほうが力を発揮します。
レバレッジ100倍で資金1万円で取引すると、取引通貨量は100万円になることはもう理解できますね?
資金が1万円だと、1万円以上の損失は出ないのでリスクが少なくリターンは多く期待できます。
「FXって資金がマイナスになったら、そのマイナス分を払わなければいけないんじゃないの?」
と思う方もいると思います。
しかしそれは日本のFX業者での話で、高いレバレッジを使うことができる海外FX業者ではゼロカットというシステムがあります。
ゼロカットによって、マイナス分はFX業者が代わりに支払ってくれるのです。
なので取引通貨量に気を付けるために、ハイレバ×少額トレードがオススメできます。
安定できる資金で取引する
FXでロスカットにならず、取引通貨量を安定させたいのであれば安定できる資金で取引すべきです。
安定できる資金と言われても、FX初心者の方にはわからないですよね。FXでは50万円以上を安定できる資金と言います。
もしあなたが100万円の取引をしたとすると、1か月で3%ずつ増やしていれば年間36万円の利益が出て、複利にすればもっと利益は大きくなります。
1か月で3%でも十分な利益が手に入るので、リスクをかける必要もありませんし勝てるところだけトレードしていれば月3%はFX初心者でも達成できます。
もっと高い利益率を出したいなら話は変わりますが、資産運用やお小遣い稼ぎなら100万円の資金から安定したトレードがオススメです。
こういう人はハイレバ注意
ここまで散々ハイレバレッジは安全だと力説してきましたが、次のような人はハイレバレッジに注意しなければなりません。
それは「すぐ熱くなってしまう人」です。
ハイレバレッジはポジション管理にさえ気を付ければ比較的安全に利用できるはずでした。
が、一部の人たちはレバレッジを使うとついついそれを忘れてしまうようです。「レバレッジをかける=巨額の取引をする」と捉えてしまうようですね。
レバレッジ自体は危険ではありません。しかし取引通貨量を増やせば当然リスクが大きくなり、安全性は失われてしまいます。
最も安全なのは少額資金且つハイレバレッジ且つ小ロットです。
もし仮にゼロカットのある海外FX業者で取引したとしても、多額の証拠金を預けておけばその資金は多少なりともリスクに晒されるのです。
安全対策として逆指値は入れておく
ハイレバレッジを使えば証拠金維持率を高く保てるのでロスカットになりにくい。
これは紛れもない事実でありますが、一向に値が戻らず一方向にだけ相場が動き続けた場合じりじり損失が膨らんでいきます。
あくまでハイレバレッジにしておくメリットは「また値が戻ってくるはず」という期待があってこそなのです。
つまりロスカットになりにくい分「ここまでの含み損で損切りする!」というラインはご自身で設定する必要があるのです。
ここまで含み損が膨らんだら諦めた方が賢明だという基準を自分で作っておかなければならないわけです。
その基準が定まったら取引時には必ず逆指値を入れ、ご自身の判断で損切りを行えるようにしておきましょう。
取引通貨量とレバレッジのまとめ
ここまでの解説でFXのレバレッジはきちんとした理解があれば安全であるということがご理解頂けたかと思います。
まずポイントを振り返ってみましょう。
- レバレッジなしはリスクなしは嘘
- 重要なのはポジション管理
- オススメは少額×ハイレバ
- もしくは50万円以上
- アツくなってロット数を増やすと危険
- 安全面を考え逆指値は入れておく
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