資産運用として注目の為替取引を詳しく解説!
このコンテンツでは人気の投資商品「FX」の基本的な特徴やリスク、そしてFXが他の投資商品と何が違うのかについてまとめています。
最近では老後の貯蓄や将来に備えて「投資」をしている方が増えてきています。
中でも少ない資金で手軽に始められる投資商品「FX」が注目されており、サラリーマンや主婦の間でも人気があります。
一方で「FXはリスクが大きい」、「FXは危険な投資だ」と言う方がいるのも事実です。
そこで今回は投資商品としてFXがどのようなものなのか、本当にリスクがある投資商品なのかを細かく解説していきます。
そして「なぜFXが注目されているのか」を、株式投資と外貨預金の2つとの違いから見ていきます。
そもそもFXってどんな投資商品なの?
FXは少ない資金でも始められる手軽さと利益率の高さから多くの投資家から人気が高く、投資初心者にも向いています。
そこでここでは、そもそも「FX」が一体どういった投資商品なのかを見ていきます。
FXという投資商品の基本的な仕組みとは?
FXというのは「外国為替証拠金取引(Foreign Exchange)」の略称をいい、2つの通貨を売ったり買ったりした際の差額が損益になる投資商品です。
簡単に言いますと、FXは2つの異なる外貨を何度も両替して利益を得る資産運用法になります。
例えば1ドル100円のときに「円」を「ドル」に両替します。1ドル110円になった時に替えた「米ドル」を「円」に戻すと、差額である10円分が利益になりますね。
最大の魅力はレバレッジを利用できること
FXの最大の魅力は「レバレッジ」を利用して、自分の資金以上の取引を行うことができることです。
このレバレッジというのは自分の資金を最大で25倍にも大きくしてトレードができるシステムで、他の投資商品にはないFXの特徴です。
例えば10万円にレバレッジ25倍をかければ、10万円×25倍として、なんと250万円分もの外貨を取引できます。
FXという投資商品は、このレバレッジがあるおかげで少ない資金でも大きな利益が狙える投資商品だと言えますね。
初心者でも大丈夫?FXのリスクと注意点
大きな利益を狙えるFXは魅力的な投資手段ですが、投資初心者の方には覚えておいてほしいリスクや注意点が2つあるのでそれぞれ詳しく見ていきます。
レバレッジを利用する際のリスク
元本を最大で25倍にまで大きくしてトレードできるレバレッジは大きな利益が見込める反面、損失リスクもその分大きくなります。
そこでここでは、実際に25倍のような高いレバレッジを使うことによってどうリスクやリターンが変わるのかを具体例を用いてみていきましょう。
Aさんは「1ドル100円」のときに10万円の元本で1万ドル分(100万円相当)のポジションを注文したので、10倍のレバレッジを利用することになります。
一方のBさんは40万円の元本で10万ドル分(1,000万円相当)のポジションを注文したので、25倍のレバレッジを利用することになりますね。
そんなAさんとBさんのリスクリターンが、為替レートが変動することによってそれぞれどうなるのかを一覧にまとめました。
為替レート | Aさん(レバレッジ10倍) | Bさん(レバレッジ25倍) |
---|---|---|
1ドル=105円(↑) | +5万円 | +50万円 |
1ドル=100円 | ±0円 | ±0円 |
1ドル=95円(↓) | -5万円 | -50万円 |
このように25倍のレバレッジをかけて大きなポジションを持ったBさんは、たった5円下落するだけで50万円の損失になってしまいます。
レバレッジが使えるFXは大きなリターンが狙える分、リスクも大きくなるということを把握しておくことが重要です。
ギャンブルではなく投資として運用することが重要
FXはレバレッジの利用することによって元本以上に大きな額を取引できるという特徴から、非常にギャンブル要素の強い投資商品だという方もいます。
例えば一攫千金を狙って闇雲に25倍のレバレッジを利用する。確かに予想が当たれば大きな利益にも狙えますが、FXは投資商品です。
資産を増やすためにも、長期的に安定した投資を続けていくのが理想になりますね。
ちなみに投資としてFXを長く続けていくために、損失額は自己資金の2%~5%程度に抑えることが良いと言われています。
損失額や自己資金をしっかり把握して安全に投資を続けていくことをおすすめします。
同じ外貨を扱う外貨預金との違いを解説
ここでは、これまで紹介してきたFXと同じ外貨を扱う投資商品「外貨預金」の違いについて解説していきます。
はじめに、そもそも外貨預金というのがよくわからないという方のために「外貨預金の基本」から紹介していきます。
そもそも外貨預金とは?
「外貨預金」というのは、その名の通り「ドル」や「ユーロ」といった外貨を預金することです。
投資商品の1つである外貨預金は、FXと同様に為替レートの差によって利益を出すことが出来ます。
例えば1ドル100円のときに円でドルを買い、そして1ドル105円になったらまた円に戻すことによって5円分の為替差益を得ることが出来ます。
では同じ為替差益を主な利益とするFXと外貨預金では具体的に何が違うのかを見ていきましょう。
最大の違いはレバレッジの有無
外貨預金とFXの最大の違いは「レバレッジの有無」になります。
レバレッジを利用することによって自分の元本の最大25倍までの資金を取引できるFXと違って、外貨預金は元本以上の外貨は買えません。
例えば1ドル100円のときに1万ドル分のドルを買いたいのであれば、それに相当する日本円を用意する必要があります。
この場合では100万円を準備しなければいけませんね。一方のFXはレバレッジ25倍を使えばたったの4万円で1万ドル分(100万円相当)のトレードが出来ます。
自分の元本以上の大きな取引がしたい方はFXがおすすめです。
FXの手数料は外貨預金の10分の1以下
次に見ていく違いは「取引手数料」になります。
FXには為替手数料や口座開設費といったものは一切なく、代わりに「スプレッド」と呼ばれる手数料のようなものがあります。
スプレッドというのは、通貨の「売値」と「買値」の差額のことをいい、一般的に「米ドル/円」で0.3銭~0.8銭程度になります。
一方の外貨預金では取引手数料として米ドルの場合15銭~1円の手数料がかかります。
手数料として0.3銭や15銭と言われてもよくわからないと思うので、FXと外貨預金で1万通貨分の交換を行うと手数料がどのように変わるのかについて一覧にまとめてみました。
投資商品 | 手数料 |
---|---|
FX(0.3銭~0.8銭) | 60円~160円 |
外貨預金(15銭~1円) | 3,000円~19,802円 |
このようにFXと外貨預金では手数料に大きな差が出てしまいます。投資にかかるコストで比べると、FXのほうが遥かに手数料が安いということがわかりますね。
人気の株式投資との違いを解説
次に、日本人に最も人気の投資商品である「株式投資」とFXにはどのような違いがあるのかを見ていきます。
まずは株式投資の基本を紹介し、FXとの違いとして「投資対象の数」と「取引時間」の2つの違いについて見ていきます。
そもそも株式投資とは?
「株式投資」というのは、企業が資金を集めるために発行する「株式」を売ったり買ったりする投資商品になります。
株式投資では成長が期待できる企業の株を買い、予想通り成長し株価が上がれば売って利益を得るというのが基本になります。
株式投資の基本的な仕組みを理解したところで、次に実際にFXと異なるポイントに焦点を当ててみていきます。
取引する投資対象の数が異なる
まず初めに見ていく違いは「投資対象の数」になります。
企業が発行する株式を売買する株式投資はその企業の数だけ銘柄があり、その数は数千種類以上にもなります。
一方のFXは2つの通貨の組み合わせで取引を行うので、多くても数十種類の通貨ペアの中から選ぶことになります。
投資対象の数が多いということはそれだけ情報収集に時間がかかるので、手軽に投資を始めたい方や情報収集に時間をかけたくない方はFXが最適だと言えますね。
取引可能時間にも大きな違いがある
次に株式投資とFXの「取引時間の違い」について見ていきます。
株式投資の取引可能時間は朝9時~11時半までの「前場」と、12時半~15時までの「後場」に分かれています。
一方のFXは平日24時間取引可能となっており、普段仕事で忙しい方でも休憩時間や仕事終わりの深夜でもトレード可能となっています。
平日24時間いつでもトレードができるFXは時間的な融通が利く投資商品だと言えますね。
このようにFXと株式投資ではいろいろな違いがありますので、取引方法や時間帯など自分の投資スタイルに合う方を選ぶことをおすすめします。
最後のまとめ
いかがでしたでしょうか?
FXは他の投資商品と比べても、お得で魅力的な投資商品であると言えます。
どの投資商品で投資を始めようか悩んでいる方は、レバレッジの利用に伴うリスクをしっかりと把握し、安定した運用でFXを行うことをおすすめします。