ほんとにあったFX初心者の失敗談【2018年特別編】
今回は「本当にあったFX初心者たちの失敗談」というテーマでお送りしたいと思います。
「失敗談を紹介」なんて一聞するとただFX初心者をビビらせているだけに思われるかもしれません。
ですが、ここで重要なのは失敗談から「どのようにすればFXで成功できるか」を考えることではないかと思います。
これからFXを始めようという初心者が最も不安なのは、やはり大きな損失を抱えるリスクではないでしょうか。
初心者の方たちとお話ししているとトレードでの失敗談は絶えません。
中にはFXで多額の資金を失ってしまったという失敗談を語るFX初心者も大勢いらっしゃいます。
ですが初心者でもきちんとした心構えでFXに臨みさえすれば、FXの怖いリスクを回避することは可能です。
当コンテンツでは初心者の失敗談から「どのようにすれば初心者が大きな失敗を回避できるか」を模索していきます。
これからFXを始めようというFX初心者も、これから紹介する失敗談から教訓を学び同じ失敗をしないよう心掛けましょう。
それでは今回は、自身の実力を過信してしまった、あるFX初心者の失敗談を紹介していきたいと思います。
デモトレードで過信したツヨシさん(仮名)の失敗
ここからは過去にFX初心者トレーダーだった、ツヨシさんのお話をしていこうと思います。
ツヨシさんの失敗談はあまりに軽率なのですが、意外に多くの初心者が同じ失敗をしており誰にもありがちな失敗談の典型のようです。
ではあるFX初心者ツヨシさんの失敗談を時系列に紹介していきます。
ツヨシさん(仮名)がFXを始めたきっかけ
この失敗談の主人公は都内の大学を卒業し、建材メーカーに入社。平凡な日々を過ごすFX初心者のツヨシさん(仮名)です。
ツヨシさんがFXを始めたのは些細なことがきっかけでした。
ある日のことです。ツヨシさんは以前から投資に興味があり、投資を始めてみたいと思っていましたが今一つ踏み出す勇気を持てずにいました。
そんなツヨシさんが自宅でテレビを見ていると、とある番組で大学生FXトレーダーが紹介されていました。
ついこないだまでツヨシさんも同じ大学生でした。
しかし彼はなんとFXだけで一端の社会人の何倍も儲けていて、とても羽振りの良い生活をしているというのです。
これまでFXという名前だけは聞いたことありました。
ただ投資なんて難しそうで自分には無理だと決め込んでいたツヨシさんは特に気にも留めていませんでした・・・。その日までは・・・。
ツヨシさんはFXで大学生がいとも簡単に稼いでいるという事実を知り、自分にもやれるのではと考え、FXに興味を持つようになります。
当初ツヨシさんは大学生でも気軽に始められる投資とはいえ、FXにはリスクがあるということも知っていました。
慎重派のツヨシさんはまずはしっかりとFXを勉強してトレードに取り組むつもりでした。
そこでツヨシさんはまずデモトレードで自分のセンスを確かめ、儲けられそうだと確信が持てれば実際にFXを始めてみようと考えたわけです。
※稼いでいる大学生とは、東大院生トレーダーとして有名になっていた田畑昇人さんのようです。
デモトレードで100万円儲けるという大快挙を達成
最初は軽い気持ちで始めたツヨシさんでしたが、1週間のデモトレードでなんと100万円を儲けるという快挙を成し遂げました。
デモトレードとは?
仮想の資金を運用できるFXのこと。実際の資金ではないので、練習として使われることが多い。緊張感がないので、オススメはしない。
初心者が大した勉強もせず感覚だけでやってこれだけの成績が出せるのは大したものです。
その結果、ツヨシさんは自分には才能があると確信を持つようになります。
ツヨシさんはこれならと、これまで貯めた貯金を使い実際のトレードを行うようになっていきました。
当時のツヨシさんはこの段階で自分が負けるわけがないと思い込んで、特に根拠もない自分の感覚に陶酔するようになってしまいます。
ツヨシさんは現在の仕事をやめて専業でやったほうがよいのではないかとさえ本気で思うようになっていました。
デモトレでの健闘むなしく連敗に次ぐ連敗
デモトレードで大快挙を成し遂げ満を持して臨んだ本番。
しかし実際のトレードはデモトレードの時のように簡単にはいきませんでした。
ツヨシさん「200万円あれば安定的に稼ぐことができる」とのネットの書き込みを信じ、200万円を用意します。
当時のツヨシさんからすればとてつもなく大きな運用額でしたが、それでも自分の感覚を疑うことができなくなっていました。
自分には才能があると信じていたツヨシさんは、デモトレードと同じように自分の感覚だけに従ってトレードを続けます。
ツヨシさんは気づけば、最初の一週間で当時の自分の月収程の額を失っていました。
この時点でツヨシさんは既に平常心を失っていました。
ツヨシさんはどうにかして失ったお金を取り戻さなければならないと焦りを募らせていきます。
この時点でもまだデモトレードで100万円も儲けたのだから取り返せるはずだと本気で考えていたのです。
300万円の損失という悪夢
それからもデモトレードで勝っていた頃の感覚を思い出そうとし躍起になりますが負けが続きます。
資金がなくなったら人から借金をしてでも資金を突っ込むということを繰り返していました。
最終的には当初の200万円は跡形もなく消え、追加で投入した100万円も底をついてしまいました。
その段階で使えるお金がなくなってしまったため取引自体を行えなくなっていたというのです。
遅すぎましたが、ツヨシさんは300万円を失ってからようやく失敗した理由をまじめに考えることができたのです。
FXトレーダーツヨシさんの経験から学ぶべきこと
FX初心者ツヨシさんの失敗談から学ぶべきこと
ここからは、先ほど紹介したツヨシさんの失敗談を踏まえて、どうすればFXで損をせずに成功できるかを考えていきたいと思います。
ツヨシさんがFXで失敗した理由
まず、ツヨシさんの最も大きな失敗は「勘違い」です。
本番を始める前にデモトレードで感覚を慣らせるというところまではよかったと思います。
が、デモトレードでたまたま上手くいったからといって本番でも上手くいくとは限りません。
FXも単純化すれば、上がるか下がるかの2択なので初心者でもたまたま当たるということはあるのです。
それを自分には才能があると本気で思い込んでしまったので歯止めがきかなくなってしまったというわけです。
もう一つの失敗はツヨシさんの「精神面」にあります。
たまたまデモトレードで勝ち続けたツヨシさんは、トレードすべてで勝たなければならないと考えていました。(正確には、無意識のうちにそのような思考に陥っていました。)
デモトレードでは、予測が外れてマイナスになっても次回以降で取り返せばいいとすぐに切り替えて決済していました。
ですが実際のトレードでは予測が外れてもまた戻るかもしれないと諦めきれずにいました。レートが元に戻ることを願い、みるみる含み損が膨らんでいったのです。
失敗談から学ぶ成功するための秘訣
ツヨシさんはこれをきっかけに自分の実力を過信していたことを悔い改めるようになります。
その後ツヨシさんは一度はFXから足を洗おうと考えますが、せっかく大きな勉強代を払ったので対価を得たいということを考えるようになります。
もちろんこれまでのような感覚まかせではなく、しっかり勉強し知識を積み上げていくようになりました。
それから数カ月・・・。まだ300万は取り返せていないようですが、着実に利益をあげているようです。
ツヨシさんの反省「1回の取引額が多すぎた」
たまたまデモで調子のよかったツヨシさん。気づくと一回ごとの取引額が大きくなっていました。
含み損が1000円くらいだったら次で取り返せばいいと割り切れたと思います。
ですが2万円、3万円と含み損が膨らむとその一回すら負けられないと長引かせてしまう結果となったのです。
逆に含み益が出ている時はマイナスに転じるのが怖くてすぐに利益を確定させていました。
コツコツ利益を積み上げても、1回でドカンとマイナスを出してしまう負の連鎖を生み出してしまったわけです。
当時ツヨシさんはそれに全く気付かず、デモと同じようにしているのになぜうまくいかないんだと悩んでいたというから恐ろしいものです。
失敗しないための心構え
「損して得取れ」ではないですが、トータルでトレードの利益を出すためには、多少の損失は許容しなければなりません。
これがFXの基本である「損切り」というテクニックです。
人間は心理的に負けたくない、損をしたくないと思ってしまう生き物です。
頭では「ここで取引をやめれば損失は少なく抑えられる」「次の取引で勝ってトータルでプラスにすればいい」とわかっているかもしれません。
ですがついつい「もしかしたら、相場がまた戻ってお金を失わずに済むかもしれない」と根拠もなく、神頼みのようなことを何度も繰り返してしまいます。
気づくと取り返しのつかない損失につながってしまうということが起こってしまいます。
まずデモトレードの段階で損切りにも慣れておくこと。
そしてできるだけ本番だと思ってお金を扱うこと。
いきなり大金をつぎ込んでしまうとデモでは何ともなくても本番ではトレードにかなりのストレスがかかってしまいます。
頭でわかっていてもその通り行動できなくなってしまうので、本番でもデモと同じ心理でトレードに臨める金額で取引することが基本原則です。
初心者が失敗しない方法まとめ
ここまでで、ツヨシさん(仮名)の失敗談について紹介してきました。
今回、ツヨシさんの失敗談から学べる最も大きなポイントは、FX初心者が少し調子がよくても過信しないということです。
自分自身を過大評価してしまい、自分に見合っていない金額のトレードをしてしまったり、初心者にもかかわらずろくに勉強もせずに自分なりのやり方でやろうとせず、しっかり堅実なトレード術を身に付けなくてはなりません。