複利運用してFXで稼ぐ
実は1億円を稼ぐトレーダーには、100%共通している点があります。
それは、資金を複利で運用すること。
FXでは億万長者や億り人と言われる、年間1億円ほどの利益を出しているトレーダーが多いです。
しかし、多くのFX初心者の方は複利の存在を知りません。もっと言えば、単利と複利の違いすら曖昧な方もいます。
「少しの利益が出せれば満足。」
「小遣い稼ぎ程度の利益だけほしい。」
「投資金額を増やしたくない。」
と考えている方に複利は向いていません。
一生単利で、少ない利益でトレードすべきです。
複利運用とは、簡単に言うと、
・勝てるトレーダーが資金をもっと大きくするため
・負けてしまうトレーダーが資金を守るため
の運用方法です。
私は複利運用をするようになってから、劇的に利益率が上がりました。
過去の私のように、単利も複利もよくわからない方にもわかりやすく説明した記事になっています。
投資をするとき、
一般人は、単利で増やそうとする
小金持ちは、早く稼ごうとする
大富豪は、人生単位の複利で考える
と『大富豪が実践しているお金の哲学』でも書かれています。
そんな素晴らしい複利とはどんな仕組みなのでしょうか?
それでは読んでいきましょう。
FXで稼ぐトレーダーは複利運用している
FXトレードのような投資活動では、資金をどのように運用するかが重要なポイントです。
生み出した利益を引き出して生活費などに使うのか、それとも引き出さずにそのまま運用資金に組み込むのか二種類の方法があります。
それぞれを単利・複利による運用と呼びます。
単利運用とは?
たとえば銀行預金を考えてみましょう。
口座にお金を入れたままにして一切引き出すことがないとしたら、このお金はどのように増えていくのでしょうか。
まず1年経過したところでわずかですが、利息がつきます。
そしてその利息は口座のお金に加わり、そのまま1年後の利息を生み出す元本となりますよね。
単利の場合には、元本は増えません。元手資金の金額を固定させたまま運用します。
単利はイメージしやすいでしょう。
100万円の資金でFXを始め、利益が1年間で10%出た場合、10万円の利益になりますよね。
そしてその利益分10万円を使って、買い物しまた100万円からFXを再開するのが単利運用です。
つまり利益が出ながらも、元手資金は変えずに運用するのが単利です。
一方、複利とはどんな運用なんでしょうか?
複利運用とは?
複利は増えたお金にも利息がつき、得られる利息が増えていくことを意味します。
FXトレードの場合には、増えたお金はそのまま口座に残し、証拠金としてトレードの種銭にするのです。
元手が増えることで、得られる利益も増えていきます。すると証拠金はさらに増加し、利益もまた大きく増えます。
利益分10万円を元手の100万円に足した金額で、FXを再開するのが複利運用です。
FXトレードで億単位の資金を作りたいと思うのであれば、複利による運用は欠かせません。
それでは単利と複利ではどれほどの違いがあるのかを、具体的にみていきましょう。
単利運用と比較した計算
単利運用と複利運用ではどれほどの差がでるのかを、具体的にご紹介します。
まず運用資金を100万円とし、月間の利益率は10%であると仮定します。
もちろんFXトレードではこのように、利益率が明確に確定するわけではありません。
ここでは説明を簡単にするために、10%と固定して考えます。
単利と複利の運用における資金と毎月の利益、総合利益を記載します。
単利 | 100万円 | 複利 | 100万円 |
---|---|---|---|
1ヶ月目 | 110万円 | 1ヶ月目 | 110万円 |
2ヶ月目 | 120万円 | 2ヶ月目 | 121万円 |
3ヶ月目 | 130万円 | 3ヶ月目 | 133万円 |
5ヶ月目 | 150万円 | 5ヶ月目 | 161万円 |
12か月目 | 220万円 | 12か月目 | 310万円 |
このように、最初のうちは単利と複利に大きな差はありませんが時間が経つにつれて利益差が開いていきます。
同じ利益率にもかかわらずです。
複利運用の効果は時間がかかりますが、長ければ長い分稼げる額が大きくなってくのです。
ただここまで聞くと、「勝てれば利益は大きくなるが、損失が多くなったらどうなるんだ?」と不安に思った方もいますよね。
ですが、安心してください。
損失になった場合も、複利運用の方が資金を守ることができます。
今回も例では。資金100万円、月間損失率10%で考えています。
単利 | 100万円 | 複利 | 100万円 |
---|---|---|---|
1ヶ月目 | 90万円 | 1ヶ月目 | 90万円 |
2ヶ月目 | 80万円 | 2ヶ月目 | 81万円 |
3ヶ月目 | 70万円 | 3ヶ月目 | 73万円 |
5ヶ月目 | 50万円 | 5ヶ月目 | 59万円 |
10ヶ月目 | 0円 | 10ヶ月目 | 35万円 |
もし損失が多いトレーダーだとしても、資金を守るには複利運用がオススメです。
利益額も大きくなり、損失額も抑えられるのが複利です。
ただ複利運用にも注意点はあります。
失敗しないための注意点
FXトレードを複利運用することで資金の増加率も高まることがわかりました。
しかしこの複利運用をするうえで、注意すべき点もいくつかあります。
借金をしてまで資金を増やさないこと
先ほど挙げた例のように、利益率10%で固定したいと思う方は多いです。
これがなかなか危険。
トレード自体は損失が出ている人でも、10%を維持するために使ってはいけないお金や借金してしまう方もいるためです。
確かに、運用利回りよりも低い利率で借金をすれば、簡単に運用資金を増やせるのではないかと思ってしまう気持ちもわかります。
ただ、まずFXトレードそのものが、月間利回りを保証するものではありません。
単利と複利の計算において、FXトレードの月間利回りを10%と仮定しました。
これはあくまでも仮定の話であって、現実にはきっちりと利回りは決まりません。
もちろんこれよりも大きなパフォーマンスを出すトレーダーは数多くいます。
しかし自分もそのようなトレーダーと同様のパフォーマンスを出せるかというと、そうとは言い切れないでしょう。
また成績優秀なトレーダーであっても、時に損失に転じることは当然あります。
これはFXトレードにはリスクが伴うことが原因です。
為替相場の動きによっては、時に大きな損失を生み出すこともありますし、その結果資金を減らすことにもなります。
資金が減れば得られる利益も少なくなるので、資金の増加率も低下します。
もちろん借金をしていれば、その利息も支払わなければなりません。
すると資金をさらに減少させるために、トレードは小さくなり利益もまた少なくなります。
このような最悪の場合を想定して、積極的に借金をして資金を作るというリスクは取るべきではありません。
次に実際のFXトレードにおける注意点をご紹介します。
損切りが資金の大幅減少リスクを回避する
FXトレードでは時に、見込みとは逆に相場が動くことでポジションに含み損が生じることがあります。
この含み損をいつ決済するのか、その決断によって資金は大きく変動します。
相場の動きが一時的なものであり、すぐに自分の見込み通りの動きになれば含み損も解消され、逆に利益となるでしょう。
ところで含み損となった時、そのようなケースで利益を生じる可能性がどれほどあるか調べたことはありますか。
FXトレードで大事なことは、常に確率を意識することです。
リスクとリターンも結局は確率的に利益となる可能性が高い場合にトレードをするという考え方によるものです。
もし含み損を抱えても、ポジションが含み益に転じる可能性が高いのであれば、そのまま放置してもよいでしょう。
しかし大抵の場合、そのように利益につながるような反転をする可能性は低いものです。これは少し考えてみればわかります。
為替市場に残ってトレードをしているのは、それなりに技術を持ったトレーダーか、AIを使って効率よくトレードをするプログラムです。
そしてそのようなトレーダーやプログラムは、もし含み損となればすぐに決済して逆のポジションを作り利益を確保します。
つまり一度反転した相場は、そう簡単には再度反転しないものです。
そこでもしポジションが含み損となれば、すぐに損切りをする法が生き残る可能性の高い決断と言えるでしょう。
「損切りを行うのが苦手そう。」
と思っている方は非常に多いです。それもそのはず、損切りできずに損失が膨らんでしまった方がたくさんいます。
せっかく複利を覚えたのですから、損切りについても深く知りましょう。