博打と金融商品の購入は何が違うのか?
このコンテンツでは投資とギャンブルの違いについて4つの観点から紹介していきます。
投資という言葉を耳にするとギャンブルのように危険なもの、リスクが高いものと想像される人も少なくありません。
もしかしたらあなたも投資に対して無意識のうちにネガティブな印象を持たれている一人かもしれません。
確かに投資はギャンブルのように元金が減るリスクがありますが、投資とギャンブルは全くの別物です。
「具体的に何が違うの?」 と思うあなたのためにこのコンテンツではギャンブルと投資で大きく異なる4つのポイントについてまとめています。
投資とギャンブルにおける目的の違いや戦略の違いがたったの5分で学べる内容になっていますので投資とギャンブルの違いが気になるあなたのお役に立てるはずです。
投資とギャンブルでは根本的に目的が違う
ギャンブルも投資も自分の大切なお金を賭けていることに代わりはありませんがそもそもの目的が違います。
株やFXに代表される投資は、あくまで資産を計画的に増やすための行為です。それに対して競馬やスロットに代表されるギャンブルは運に勝負を委ねる娯楽行為です。
一方は計画的な行為で他方は娯楽となると投資とギャンブルではそもそも別物であることが分かるはずです。目的が全く別物である投資とギャンブルでは期待できる勝率も大きく変わります。
例えば競馬やパチンコのようなギャンブルの場合は主催者側が集められた資金に対してどれくらい利用者に還元するかが事前に決められています。
要するにあらかじめ主催者側の儲けが確定しているゲームなので利用者の負けは事前に決まっています。
対して投資の場合は主催者側の勝ちが決まっているゲームではなく、やり方次第では初心者でも比較的簡単に勝つことができます。
例えば日本人に人気がある投資の1つである株式投資を例にとって投資はギャンブルよりも勝ちやすいことを説明します。
株式投資の勝敗を決めるのは銘柄選びです。
株価が伸びそうな銘柄を見つけて買ってしまえば8割~9割の確率で勝てますし、値上がりが見込める株式は企業の財務諸表を確認すればある程度分かります。
もちろん会社の財務諸表の読み方を地道に勉強する必要はありますが、ギャンブルと違って運の要素はほとんどありません。
勉強量がある程度結果に繋がるというのはギャンブルにはない投資の大きな魅力です。
ギャンブルと投資ではそもそもの目的が違うということと勝率が全く違うという点は必ずチェックすることをおすすめします。
博打と違って計画的に取り組むことができる
博打と投資の2つ目の違いとしてポイントになるのは短期的な行為なのか長期的な行為なのかです。
そもそも博打は短期的な視点を前提とした行為なので長期的な展望を抱くことはできませんが、投資は長期的な展望を抱きながら取り組むことができます。
ギャンブルは短期的、投資は長期的であることを説明するためにパチンコと株式投資の違いを紹介していきます。
パチンコをやったことがある人ならご存知だと思いますが、パチンコでいちばん大切なのは勝てる時に勝つことです。
勝てる時に勝つのが王道であるパチンコでは数年単位の運用目標を決め、目標から逆算して取り組むのは不可能に近いことです。
少なくとも学生時代にパチンコにはまった経験がある筆者は目標からの逆算をしたことなんてありません。
逆に株式投資の場合は運用計画を立てて投資に取り組むことはそんなに難しいことではありません。
それに株式投資の場合はあらかじめ「〇〇円になったら買い注文を出し、買った銘柄が〇〇円まで下がったら売却する」といった設定ができます。
計画的な売買ができるのでギャンブルのように無計画なままに短期的な行動をしなくて良いのが投資の大きなポイントになります。
それにきちんとした投資計画を立てれば10年で資産を〇〇円に増やすために今年は〇〇円の利益を作るという逆算もできます。
この未来から逆算できるかどうかはギャンブルと投資における大きな違いの1つと言えます。
ギャンブルと比べると投資のリスクは小さい
そもそもの話になりますが、ギャンブルと違い投資にはそこまで大きなリスクはありません。
ギャンブルと違って投資のリスクがそこまで高くない理由は普通に投資に取り組んでいる限りは短期で大きな損失が出ることはほとんどないからです。
競馬やパチンコを考えてもらいたいですが、ギャンブルの場合はその場で結果が出てしまいます。
それにどうしても人間は勝負事となると熱くなってしまうので負けが膨らみ感情的になっていると掛け金を増やしてしまう傾向があります。
これに対して投資はギャンブルのように一瞬で結果が出ることはないので短期間で元本が大きく減ることはほとんど想定できません。
それに競馬やパチンコや競馬のようなギャンブルと違って賭け金全てが無くなることは基本的にありません。
株式投資を考えてもらいたいのですが、株が紙切れになるケースというのは企業が倒産するケースだけです。安定している企業が一夜にして倒産することなんてほとんどないはずです。
それに株式の場合はいきなり紙切れになるのではなく、株価が値下がりして結果として紙切れ同然になります。
つまりギャンブルのように一発限りの勝負で結果が決まるわけではないので短期で投資金額が大幅に減ることもほとんどありません。
ギャンブルと違って投資で大きな損失を出すことはほとんどないという点は必ず押さえておいた方が良いでしょう。
博打と違って運の要素がほとんどない
何事も成功するためにはある程度の運は必要ですが、ギャンブルと投資では運が結果を占めるウェイトが大きく異なります。
筆者の経験上、ギャンブルは運で結果が8割決まりますが投資の場合は運よりも戦略の方が大切になります。
そもそもの話になりますが、パチンコやスロットをはじめとしたギャンブルでは素人はまともな戦略を立てることはできません。
一方株やFXをはじめとした投資ですときちんと勉強をすれば誰でも筋の良い戦略を立てることができます。
例えば株式投資の場合、明らかな割安銘柄は財務諸表の成績と株価のバランスを調べれば誰でも見つけることができます。
FXの場合も過去の通貨ペアの為替相場を調べれば今が「買い時」なのか「売り時」なのかをデータから読み取れます。
それに投資は売買価格を事前に指定できるのでたまたま市場が大きく荒れたとしても自分が指定した単価で売り抜くことができます。
筋の良い戦略を描けば運の要素を極限まで小さくできるという点がギャンブルでは到底味わえない投資の醍醐味です。
4つのポイントに関するまとめ
このコンテンツでは投資とギャンブルにおける4つの違いについて紹介してきました。今回紹介した4つの項目については改めてまとめてみましたので一緒に振り返っていきましょう。
- そもそも投資とギャンブルでは目的が違う
- 投資は博打と違って計画的に取り組むことができる
- 投資はギャンブルと違い大損することが少ない
- ギャンブルと違って投資は戦略次第で誰でも勝てる
今回紹介した4つのポイントを改めて振り返ってみますと投資とギャンブルは全くの別物であることが分かるはずです。
どうしても投資にはギャンブルのような要素が一部含まれるので「投資=ギャンブルのようなもの」と捉える人もいるのですが両者は完全に別物です。
投資は戦略次第でリスクを大幅に下げることができますので投資のリスクが気になる方は損切りや分散投資といったリスクヘッジ手法を勉強すると良いでしょう。