FXの平均足を0から学ぶ -基本から実践まで-

エントリーや利確の適切なタイミングがわかる

平均足とはどんなものか?
「FXの平均足の見方がわからない。」
「平均足を使ったFXのトレード手法が知りたい。」
「もっと上手に平均足を使いこなしたい。」

今回はそのような平均足にまつわるFXトレーダーのお悩みにお答えしていきたいと思います

平均足は日本だけでなく世界中のFXトレーダーから愛用されているFXチャートです。

平均足は単体でも使用できるFXチャートですが、インジケーターと組み合わせて使うことでさらにその能力を発揮します。

平均足が使いこなせるだけでFX相場の分析力はかなり違ってきます。

エントリーや利確の適切なタイミングを知ることができるようになるので、結果としてFXの利益を最大化することにつながってきます。

こういった理由から平均足はFXの取引を行う上でしっかりおさせておかなければならない項目です。それでは平均足の基本から着実に覚えていくようにしましょう。

基本的な見方~ヒゲと実体の表す意味~

では平均足の基本的な見方から解説していきたいと思います。

平均足は形状が酷似していることからローソク足と混同されやすいため、ローソク足と特徴を比較しながら解説していきたいと思います。

ローソク足との違い

平均足もローソク足も共通で秒足、分足、時間足、日足、週足、月足などたくさんの種類があります。ですがローソク足と平均足とでは「足」の表す意味が異なります。

当記事をお読み頂いている方の中には、ローソク足についての知識がないFX初心者もいらっしゃると思います。まずは簡単なローソク足の説明から始めていきたいと思います。

●ローソク足

ローソク足はその名の通りローソクのような形をしています。ローソク足は実体とヒゲにより成り立っています。

実体はその期間の始値と終値を、ヒゲは高値と安値をそれぞれに表しています。

ローソク足には陽線と陰線の2種類があり、陽線は始値より終値が高く陰線は始値より終値が低いことを意味します。

●平均足

平均足はローソク足と形状は同じですが、実体の表す意味が異なります。

平均足は一本前の足の始値と終値の平均と現在の始値、高値、安値、終値の平均により実体が生成されます。

平均足にもローソク足と同じく陽線と陰線がありますが、平均足の場合は比較的陽線と陰線のどちらかが続きやすいという特徴があります。

ローソク足と平均足にはこのような違いがあるわけですが、平均足を使うとどのようなメリットがあるのでしょうか。

どんなメリットがあるのか

ローソク足はその期間の細かな値動きを一目で把握ができるのに対し、平均足はよりFX相場の大きな流れを捉えやすいという特徴があります。

わかりやすく代表的なメリットを挙げてみましょう。

  1. FX相場におけるトレンドの終わりと転換点の把握が容易
  2. FXでよくあるダマシ(売買シグナルが発生したが逆方向に動いてしまうこと)に引っ掛かりにくい
  3. トレンドの強さがわかりやすい


上はローソク足、下は平均足です。見比べてみるとよくわかりますが、ローソク足は陽線と陰線がまばらなのに対し平均足は陽線か陰線のどちらかが連続します。

平均線を使うとトレンドが上向きであるか下向きであるかの判断がしやすいので、トレンドに沿ったFXの取引ができます。

また平均足ではヒゲがどのように出ているかを観察することで、トレンドの強弱が判断できます。

※ちなみにヒゲの見方は、平均足とローソク足とでは全く正反対になりますので留意する必要があります。

デメリットはないの?

ここまで平均足をローソク足と比較しながら特徴やメリットについて解説しました。平均足のデメリットについても触れておきます。

平均足はFX相場の大きな流れが把握しやすいと解説しましたが、裏を返せば細かなFX相場の値動きは把握できないということです。これが平均足のデメリットです。

では結局、FXの取引では平均足とローソク足のどちらを使えばいいの?

困惑される方もいらっしゃると思います。ローソク足と平均足。それぞれのメリット・デメリットは表裏一体の関係にあるのです。

では平均足を使用する最善の方法は何か?最善に方法は、ローソク足と平均足を併せて利用することです。

これによりそれぞれのデメリットを補い合い、値動きの大小どちらも把握することができるようになるというわけです。

さて、ここまで平均足の基本的な見方や特徴について述べてきました。次はもう少し実践的な話をしていきましょう。

平均足だけを使ったFXのトレード手法とその設定

ここからは平均足の使用方法を紹介していきたいと思います。まず平均足だけを使ってFXの取引を行う手法から紹介したいと思います。

前述したように平均足だけでは細かなFX相場の値動きまでは把握できないため、ここでは大きなFX相場の流れだけをみて取引することを前提とします。

短期足と長期足を組み合わせる手法

平均足だけをみてFXの取引をする場合は、複数の時間足を組み合わせて使います。

例えば短期足として5分足と1時間足、長期足として4時間足と日足といった感じで4つくらいの平均足を用います。

長期足から順にトレンドの傾向をみていきます。ポイントは次の2つです。

  • 陽線と陰線のどちらが続いているか?
  • 実体の大きさはどうか?

例えば日足、4時間足、1時間足という順でみて、どれも実体が大きな陽線が続いていたとします。これはもう完全にFX相場が上昇していく流れだと判断ができます。

この場合のエントリーのタイミングですが、5分足で一時的に陰線が表れるあたり。

ここが押し目買い(少し安くなった時点で買う)のチャンスです。

スキャルやデイトレは平均足とテクニカルを併せて使う

スキャルやデイトレといったFXの取引手法を取る際にも平均線が活躍します。

但し薄利を狙うFXの取引手法ではさすがに平均線単体では対応できないので、他のテクニカル指標と併せて使うようにしましょう。

+ボリンジャーバンドとの組み合わせでスキャル

平均足とボリンジャーバンドを組み合わせてスキャルピング(超短期売買)を行うFXの取引手法について紹介します。

ボリンジャーバンドの特徴

ボリンジャーバンドがわからない方もいらっしゃると思いますので、少し簡単な解説を入れておきます。

ボリンジャーバンドとは中心線(移動平均線)の上下にFX相場の値動きの幅を表すバンド(帯)がついた指標です。

ボリンジャーバンドは統計学に基づいているため、確率論的な考えからFX相場の値動きを予測しやすくなるというものです。

各バンド内に値動きがとどまる確率は以下の通りです。
+-1σ = 68.3%

+-2σ = 95.5%

+-3σ = 99.7%

つまり多くの場合+-3σを超えることはないということです。これを念頭に置いて次に進んでいきましょう。

エントリーと決済タイミング


では前置きが長くなりましたが、順張りのパターンを例に解説していきます。

この例ではトレンドが下降から上昇に転換するところです。平均足が-3σに触れたあたりで平均足の色が変わっています。

赤丸で囲まれたポイントがエントリーポイントです。もう少し手堅くいくならボリンジャーバンドの中心線を超えるくらいまで待ってもいいでしょう。

この時ボリンジャーバンドが大きく上向いていることがポイントです。(平均足の実体が大きければなお手堅いです。)

平均足の色が変わったタイミング(緑の丸で囲まれた部分)ではすかさず決済するようにします。

このパターンはFXで割とよく使われる鉄板のトレード手法なので覚えておきましょう。

+ストキャスとの組み合わせでスキャル

次に平均足とストキャスティクスを組み合わせてスキャルを行うFXの取引手法です。

ストキャスティクスとは、通貨の買われ過ぎや売られ過ぎという傾向を把握できるテクニカル指標です。

この組み合わせでFXの取引をする時は次のいずれかの条件に一致したタイミングで売買します。

  • ストキャスの値が30前後にある且つ平均足の色が陽線に変わった。
  • ストキャスの値が70前後にある且つ平均足の色が陰線に変わった。


矢印の位置が売買シグナルです。FXの取引手法の中でもこの手法はシンプルでわかりやすくどんなFXトレーダーにでも実践がしやすいです。

但しこのFXのトレード手法は上下の値動きが割と一定のFX相場に有効ですので、FX相場の値動きが不安定な場合には的中率が下がります。

+ボリンジャーバンドとの組み合わせでデイトレ

続いては平均線とボリンジャーバンドを組み合わせてデイトレを行うFXの取引手法を紹介します。

まずボリンジャーバンドの中心線は25日移動平均線に設定し、時間足は1時間足をみるようにします。

買い建てのパターンだと、まず中心線より上でポジションを持った場合には+2σのあたりに指値を入れます。

中心線よりも下でポジションをとった場合は、中心線のあたりに指値を入れます。いずれの場合も逆指値は直近の安値にセットしておきます。

これが売り建ての場合はこれと全く逆のことをやればOKです。

平均足が使いやすいFXチャート

平均足はどのFXチャートにも標準で備わっており、もちろん無料です。では平均足が使いやすいFXチャートにはどのようなものがあるのでしょうか。

もっともよいのはMT4


平均足が最も利用しやすいFXチャートはズバリMT4だと思います。MT4は世界中のFXトレーダーから愛用されるFXチャートです。

平均足はもちろんのこと多様なテクニカル指標を取り揃えています。平均足と他のテクニカル指標を組み合わせて使うのにはもってこいのFXチャートです。

ここまでの振り返り

では最後になりますが、今回FXの平均足について紹介してきた内容を振り返りたいと思います。

  1. ローソク足とは性質が違う。
  2. FX相場の大きな値動きを把握しやすい。
  3. FX相場の細かな値動きを把握することはできない。
  4. 平均足とローソク足を併用するとFX相場の細かな値動きも大きな流れも把握できる。
  5. 平均足だけでFXの取引をする時は、短期足と長期足を複数組み合わせて使う。
  6. 平均足をスキャルで使う時は、ボリンジャーバンドかストキャスと組み合わせる。
  7. デイトレでは平均足とボリンジャーバンドを使う。

ここまで平均足について一つひとつ解説をしてきましたが、いかがでしたでしょうか。

平均足は知れば知るほど、その有用性を実感できるものだと思います。ここでまとめた内容をFXの取引に生かして頂けますと幸いです。





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